部分矯正について
前歯だけが出ている、すき間があいている、少しだけ傾いているといったトラブルの改善には、部分矯正を適用できる可能性があります。部分矯正とは、前歯など気になる部分の1～数本の歯だけを動かす矯正治療です。通常の矯正は平均で2～3年程度かかりますが部分矯正は平均で3～10ヶ月程度で終わるケースが多いです。また、費用も比較的安くなるため、手軽に受けられる矯正治療と言えるでしょう。
前歯の部分矯正の特徴
低コストで治療が可能
矯正治療に対して費用が高額なイメージを持つ方も多いでしょう。部分矯正は動かす歯の本数が少なく、治療期間も短いことから治療費を抑えられます。
短期間での治療が可能
全体矯正は2年以上の治療期間が必要なケースがほとんどですが、部分矯正は平均3～10ヶ月程度で治療が完了します。転勤が多くて長期通院が難しいような方も部分矯正であれば受けていただきやすいでしょう。また、結婚式や就活などに合わせて受けるのもおすすめです。
適応症例が限られる
全体矯正と比べて装置を装着する範囲が狭いため、それだけ装置が目立ちません。ただし、全体の歯並び・噛み合わせの改善はできないため、場合によっては部分矯正よりも全体矯正の方が望ましいこともあります。
また、奥歯の噛み合わせや上下の顎のバランスの問題なども部分矯正では対応ができません。部分矯正が可能かどうかは実際に診療しなければ判断できないため、まずはお気軽にご相談ください。
このような方におすすめ
- 前歯だけ気になっている
- 1，2本だけ治したい。
- できるだけ短期間で治療を終わらせたい
- できるだけ費用を抑えたい
- なるべく痛みの少ない矯正治療を受けたい。
当院での部分矯正治療
マウスピース矯正による部分矯正～インビザラインGO～
インビザラインGOとは、主に前歯の歯並びを改善するためのマウスピース矯正です。アライン・テクノロジー社が開発したインビザラインシステムを前歯に適用することで、目立たない部分矯正が可能になります。また、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方やスポーツ・管楽器の演奏をしている方にも受けていただけます。
また、マウスピースはご自身で取り外せるため、食事や歯磨きに支障をきたしません。ただし、1日20時間以上の装着が必要です。
ブラケットによる部分矯正~
ブラケットは、歯に装着します。ワイヤーを通して引っ張ることで歯を理想的な位置へと動かすものです。全体矯正の場合は約24個のブラケットを装着しますが、部分矯正では6～10個程度で済むため、口を開けたときに目立ちにくいというメリットがあります。
また、歯の裏側に取り付けて、さらに目立たない矯正を行うことも可能です。ブラケットによる部分矯正が終わった後は、リテーナーという保定装置を装着し、歯並びを安定させます。
セラミックによる部分矯正
セラミックによる部分矯正は、セラミック製のクラウンを歯に被せて歯の形を整える治療法です。厳密には矯正治療ではなく、審美治療に該当します。被せる歯は健康であっても削る必要があり、場合によっては神経を抜いたり抜歯したりする必要があります。適用できるのは、出っ歯やすきっ歯、八重歯、叢生などです。
